今月のインタビューはサンシャイン・坂田さんです!

「カタリエ2」のノンフィクション部門で大賞を受賞した作品をもとに完成した著書「この高鳴りを今夜は全部話す」。 ピースの又吉さんも大絶賛の初著書についてサンシャイン・坂田さんにお話しを伺ってきました。

Q:坂田さんの初著書『この高鳴りを僕は青春と呼ぶ』が発売されましたが、本を書くことになったきっかけを教えていただけますか?

坂田さん
元々、ブログを1年目の頃からずっと書いていて。その僕のブログを好きだと言ってくれてた社員さんからSTORYS.JPさんとよしもと協業企画、自分語り映像化プロジェクト「カタリエ」というコンクールがあって、そこに投稿してみないかという話からです。そこでありがたいことに、大賞を獲れまして、書籍化ということになりました。

Q:書籍化するにあたって大変だったことは何ですか?

坂田さん
受賞した作品が1万字くらいで、編集の方に書籍化するには10万字必要ですと言われて。1万字でも大変すぎたのに、10倍!?と途方に暮れました。(笑)それから毎日のように、最寄りのファミレスで毎晩、朝まで10時間かけて、毎晩毎晩書きました。

生まれて物心ついた、自分が覚えてる最初の記憶から、今の今まで。何十回、何百回もタイムマシンに乗って会いに行って。しんどかったのは、嬉しかったこと、悲しかったこと、苦しかったこと、どうしようもなかったこと、もう忘れてしまいたくなるような色んな瞬間を、何度も何度も覗きに行ったこと。

当時の気持ちに戻って、毎回、心と感情がひっきりなしに動いてしょうがなくて、毎日泣きながら書きました。(笑)

Q:出来上がった本を手にした時の感想をお願いします。

坂田さん
とにかくもう、人生で自分の本を出せるなんて思ってもいなかったので、ひたすら感動しました。そして表紙がかっこよすぎて震えました。

というのも、表紙のイラストは僕の福岡大学時代の親友で、漫画家兼イラストレーターをやっているナカゾノヨシオに描いて貰って。一緒に、通学の電車の中で、俺は芸人、俺は漫画家になるって夢を語り合った友達と一緒に作品を創れたってことが、とても感慨深く、猛烈に感動しました。

Q:ピースの又吉さんが帯に貴重なコメントを書かれていますが、どのような経緯で書いていただけたのですか?

坂田さん
たまたま縁あって、2回ほど又吉さんと呑まさせてもらうことがあったぐらいなんですが、その時も本当に優しく良くしてもらっていて。しかし、なんせ僕よりも10年以上もの大先輩ですし、めちゃくちゃお忙しいことも重々承知だったので、本当にダメ元で読んでみてもし宜しければという形でお願いしました。

そしたら、もうあと何時間後には工場で印刷しなければ発売に間に合わないという時に、「まだ間に合うか?」と連絡いただいて。帯のコメントとは別に、貴重な感想も個別にいただいて。本当に嬉しかったですね。

忙しい中読んで貰えただけでめちゃくちゃありがたいのに、こんなドラマチックに。それはもう、震えるほど胸撃たれました。

Q:ご両親や芸人仲間など周りの方々の反応はいかがでしたか?

坂田さん
家族とのエピソードも本に書いてるんですが、父親には元々芸人になることを反対されていたので、本が出たことを父親が1番に喜んでくれたのは嬉しかったです。

母親もめちゃくちゃ喜んでくれて、今でも散々心配かけてますが、やっと、少しだけ家族に恩返し出来た気がしました。

芸人仲間も、同期、先輩後輩、他事務所の方はもちろん、ミュージシャンや役者、アイドルの方、色んな業界の人達にも読んでもらえて。沢山の感想を直接もらったり、SNSでも発信してもらって。

今までの芸人人生の中で、圧倒的に1番反響が大きいです。本を読んで、自分のことだと思ったとよく言われました。僕はその感想が1番嬉しいです。

好きな人が出来たり、思うように行かなかったり、悔しくて不甲斐なくてどうしもうない夜があったり、些細なことで笑ったり。形や色は違えど、心が動いた瞬間の積み重ねの中で、僕らは何度も交じわってるんだな。そう思ったら、嬉しくてたまりませんでした。

Q:芸人として歩む厳しい道のりで同じ志をもった仲間が解散をしていくなか、ご自身も辞めようと思ったと書かれていますが、そんな気持ちをどうやって克服されたのですか?

坂田さん
本当に、なんでお前が辞めるんだよっていう才能溢れた仲間がいっぱいいました。その度に、ぐっと胸が締めつけられる思いでしたが、それ以上に、やっぱりこの世界が魅力的すぎて。

これはもう芸人仲間はみんな言ってるんですが、お客さんにウケた時のあのドーパミンがドバドバ出る感じというか、お客さんの笑い声を全身に浴びた時のあの快感に勝るものを、僕は未だ知らないです。

それくらい人の笑い声って中毒になると言うか。あとはやっぱり芸人仲間と酒飲んで喋る夜が楽しすぎるからですかね。正直これが1番の克服方法かもしれないです。(笑)

Q:どんなに辛くても諦めることなく自分を信じて突き進む!まさに「青春 」だと感じました。この本をどんな方に読んでほしいですか?

坂田さん
青春は学生時代のだけのものでもなくて。大人になっても、じいちゃんばあちゃんになっても、嬉しかったり、悲しかったり、あの娘の横顔にときめいたり、くだらないことで馬鹿みたいに笑ったり、友達に裏切られたり、仕事が上手くいかない悔しさ、惨めでたまらない夜。

そんな胸の高鳴りを、心臓がちぎれてしまいそうな瞬間を、僕は青春だと思ってます。そんな夜を、瞬間を過ごしてる全ての人に読んでもらえたらと思います。それで少しでも、その夜を愛しく思ってもらえたら幸いです。

Q:ところでキングオブコント優勝めざして新作コント100本つくると宣言されていますが、現時点で何本つくられましたか?

坂田さん
5月13日現在で、73本です。去年の9月から、今年の6月いっぱいまでの10ヶ月で100本つくると決めました。

なので、あと1ヶ月半で27本です。(笑)

優勝するため、死にものぐるいで駆け抜けます!!

Q:坂田さんにとってお笑い芸人とは何ですか?

坂田さん
スーパーヒーローです。どんな悲しみも笑い飛ばして、全肯定してくれる。地球で1番かっこいい仕事だと思ってます。

Q:坂田さんが目標にしている芸人さんはいますか?

坂田さん
昔も今も変わらず、ナインティナインの岡村さんです。

Q:今後の目標を教えてください。

坂田さん
キングオブコントはもちろん優勝したいですし、漫才も好きなのでM-1も結果を出したい。全国ツアーもやりたいし、テレビでコント番組もやりたいし、親にドーンと世界一周旅行とかプレゼントしたいです。

でもやっぱり、僕は小さい頃からどうしようない夜はいつもお笑いに助けてもらったので、今度は僕が、かつての僕みたいな子たちを助けたいなんて思ってます。めちゃくちゃおこがましいですが。(笑)
なので、シンプルにもっと面白くなりたいです。

Q:月刊とまと読者の皆さんに一言お願いします。

坂田さん
生命振り絞って書きました。全身全霊で、ありったけの想いを込めて。どうしようもない夜を過ごすあなたに。とても優しいあなたに。17歳の僕に。17歳のあなたに。今をもがいてる全ての人に。どうかこの夜が。

どうか素晴らしく輝きますように。僕らさ、絶対最高だぜ。

  

■坂田光(さかた・ひかる) プロフィール

1987年福岡県瀬高町(現・みやま市)のセロリ農家に生まれる。
福岡大学在学中に、信清淳とのお笑いコンビ「サンシャイン」を結成。
若手実力派コント師として注目を集める。

キングオブコント2013、2015で準決勝進出。
福岡県みやま市のふるさと観光大使に就任。


『この高鳴りを僕は青春と呼ぶ』坂田光 著

 

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東京で「芸人」の道を歩むことを決め、福岡から上京した若者。
しかし大企業で実直に働く彼女との間で、その気持ちは揺れ動いていく。


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